還り雛は茂村ひとみさんがオリジナルで、色とりどりの着物地や
帯地を組み合わせて一対に思いを込めて作られています。20190410_125612[1]

作る時には、茂村さんが帯地の柄を選んで一対をコーディネートしています。
8年前から今年までの還り雛を見るだけで、何年前の還り雛かが分かるそうです。
それは、苦労して作り始めたころ、数年前、最近と少しづつ冠や大垂髪(おすべらかし)の
素材が変化したり、扇作り、顔作りの職人肌の人達の登場です。

角度を変えて上から還り雛を見ると色々な柄があります。
海外からの方は着物という言葉は知っていましたが、帯という物をあまり知らないそうです。
帯は100年前からの物もあり、還り雛をきれいな着物・帯で作ってあげたかったと、
熱く語る姿には私もこの思いを伝えていきたいと感じました。

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さくら館での展示の際、いつもお世話になっている神静民報がすぐに取材にきてくださいました。
新聞記事より
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この記事を読んだ、男性の奥様の上司の方が津波に流されてしまったそうです。
そのことに心を痛めていた奥様(横浜在住)と、さくら館まで一緒に来てくださり
還り雛をご覧になったそうです。
きっと少しだけ心が軽くなったかもしれません、震災で大切な人を亡くされた方達は
還り雛の中からその人を感じてくれるそうです。